ご報告とお願い1

1・新潟町屋(旧小川家)の移築支援募金活動の経過

 新潟のかつての生活空間そのままの形を伝える町屋、旧小川家。その移築計画を支
援するために5月より始めた募金活動に、多くの方々からのご協力をいただきました。
6月22、23,29,30日に行った内部一般公開にはのべ1,094人の市民が
訪れ、アンケートにも「なつかしい建物をぜひ残してほしい」という声が数多く記さ
れていました。29日に町屋を会場に開催したシンポジウムにも会場に入りきれない
数の方々が来られ(一部の方に声が聞こえないなどご迷惑をおかけしたことをお詫び
いたします)、熱心に議論に耳を傾けていかれました。

 募金額は8月6日現在で1,878,163円(匿名を含め426名)です。当初
の目標額(6月末までに500万円)には届いていませんが、7月に移築を検討中の
キャリアテクニカ環境情報学校と話し合い?当会の募金による負担で移築可能な解体
を行う(一部学校から援助)。?解体部材は同校の移築する場合の予定地(新潟市高
志)で当面保管していただく。?同校での移築を引き続き検討していただく。という
3点で合意が得られました。

 期限の8月末終了をめざして、解体工事がすでに始まっています(工事は募金のお
願いを見て協力のお申し出をいただいた「杢ワークス」にお願いしました)。





2・今後の展望

 小川家の価値を認めて移築を計画してくださった学校側では、その後資金の問題、
学校施設としての転用の難しさなどで、計画は依然検討中の状態です。同校からの申
し出がなければ町屋は今廃材になっていたはずですので、今後も募金活動を継続し、
計画実現をお願いしていきたいと思います。

 一方その学校側から、これだけの市民の関心を集めた建物なので、もし行政などが
公的施設として再建、活用して下さるということになれば、解体部材はお譲りしても
よい、との意向も当会に伝えられました。

 これを受けて当会としても、今後行政など各方面に働きかけ、市民の共有財産とし
て町屋の再建と活用をも探っていきたいと考えています。今後1年以内をめどに、よ
りよい形での再建の方向が見いだせればと願っています。仮に行政の協力が得られる
としても、募金はなんらかの形で生かされることになると考えます。先に市民が行動
することが大切なことであり、その意味でも引き続き募金活動を行っていきたいと思
います。





3・お願い

 以上のように再建予定はまだ不透明な状況ですが、いずれにせよ、各方面への働き
かけとともに、募金活動を続けていくことが、実現に向けた大きな力になると考えま
すので、引き続き資金面でのご協力を、ぜひともお願い申し上げる次第です。また、
すでに募金をいただいた方(本当にありがとうございました)には、同封の募金依頼
のパンフレットをご興味の持っていただける方にお渡しいただくことを、お願いした
いと思います。

 また今月24日(土曜日)には新潟市中央公民館で「新潟の町屋を見直そう」とい
うシンポジウムが開催されます(主催・新潟下町の歴史的景観を愛する会、当会協力、
詳細は別紙)。町屋の価値を見直すよい機会となると思います。ぜひ足をお運び下さ
い。

2002年8月11日 新潟の町屋を生かす会




◎ 町屋の再建、活用のあり方などについてのアイディアや
ご意見がありましたら、お寄せ下さい。

◎ 募金を寄せて下さった方のリスト(裏面)などに誤りや
記載もれのある場合は至急ご連絡下さい。

連絡先 〒950-2064 新潟市寺尾西2-9-29

新潟の町屋を生かす会 事務局 大倉宏

     tel.fax 025-260-4342 E-mail ookura@rapid.ocn.ne.jp





(2002年8月7日現在)424名の方々より募金をいただきました
                                      



Home・発起人
.